Web小説カップルに30の質問
1.お二人のお名前と小説の題名、カテゴリをどうぞ。
マサチカ「僕は
メイ「『女探偵と魔法使い』」
マサチカ「結局それになるの?」
メイ「他にタイトル思いつかないみたいよ。番外編書きたくて始めた物語だから、題名なんてどうでも良いんじゃない? シリーズ的には『女探偵と魔法使い』だけど、小説はそれぞれ名前があったり無かったり」
マサチカ「『魔法使い』って単語を題名に使いたくて色々考えてたみたいだけどね…」
メイ「『家出した魔法使いの奥様』『魔法使いと魔法に嫌われた奥様』『孤独な魔法使い』…」
マサチカ「なんかそれだと僕って可哀相じゃない?」
メイ「そんなことより、カテゴリは?」
マサチカ「流さないでよ。カテゴリはコメディ…かな」
メイ「そうよね。この物語自体は、番外編が実質的本編だからねぇ」
2.お二人の知り合った経緯、元々の関係は?
メイ「知り合った経緯は…」
マサチカ「経緯は?」
メイ「うるさい。母に「結婚しないの?」って言われたから「する」って答えただけ」
マサチカ「え!? それだけ?」
メイ「…何か文句ある?」
マサチカ「僕の名前とか顔とかは…」
メイ「全然。結婚式当日まで知らなかったっていうか、興味なかったわよ!」
マサチカ「なんで? 何でそれで僕と結婚しようと思ったの?」
メイ「うるさいわね、家を出る絶好のチャンスだからじゃない」
マサチカ「じゃ、僕じゃなくても良かったの?」
メイ「一応、あの占い好きの母がOKしたんだから、占い的には相性良いみたいよ。当たってるとは思えないけど」
マサチカ「……」
メイ「それにアンタも、私が羽山聡里の娘だから結婚する気になったんでしょ?」
マサチカ「……それは…えぇっと、反論できないけど、でも今は――」
メイ「黙れ。アンタも私がどんな人間だろうと良かったってことじゃ、同じじゃないの」
3.お二人の年の差、身長の差はどのくらいですか?
マサチカ「メイは今、27歳? 僕と3歳違いだったよね」
メイ「母に聞いてきたの?」
マサチカ「…。メイは意外と身長低いよね。155cmくらい?」
メイ「アンタが身長、高すぎるのよ」
マサチカ「僕は平均的だよ。174cmだもの」
4.それぞれ第一印象を教えてください。
マサチカ「第一印象…」
メイ「第一印象…あんたは当然覚えてないわよね?」
マサチカ「ごめん。で、メイは?」
メイ「忘れたわよ」
5.告白したのはどちらですか? どんなセリフでしたか?
メイ「……」
マサチカ「……たぶん、結婚式の誓いの言葉じゃない?」
メイ「…たぶんね」
6.それを言った時のお気持ち、聞いた時のお気持ちは?
マサチカ「覚えてない」
メイ「財産目当てに結婚したんだから、嬉しいくらいは思ってたでしょ?」
マサチカ「……」
メイ「私は何も思うところなんて無かったわよ。これっぽっちもね」
7.ぶっちゃけ、他に一番好きな人がいたりしませんか?
マサチカ「いない」
メイ「私はいないけど、アンタが居ないわけ無いじゃん。この女ったらし」
マサチカ「僕はこのところ、きちんとしてるよ」
メイ「最近は、でしょ」
マサチカ「それに、僕は付き合ってる女性は平等に好き――メイ、痛いよ。やめて」
メイ「うるさい、女の敵」
8.彼、彼女の性格で好きなところはどこですか?
マサチカ「どこ…どこって言われても…そうだな…」
メイ「ないんでしょ?」
マサチカ「いや、全部」
メイ「さぶっ。それ、女、口説く時の常套句?」
マサチカ「違うよ。…それで君は?」
メイ「無い」
マサチカ「無いの?」
メイ「私、アンタと接点ないからよく知らないし〜。よく考えれば、ミズホちゃんより付き合い短いのよね」
9.彼、彼女の性格で嫌いなところはどこですか?
メイ「嫌いなとこは全部」
マサチカ「僕のこと、よく知らないんじゃなかったの?」
メイ「うるさい、馬鹿」
マサチカ「もう今は僕、浮気してないよ」
メイ「今はね、今は」
マサチカ「僕は…こういうとこかな」
メイ「あらあら、全部好きじゃなかったの?」
マサチカ「…揚げ足取るの好きだよね」
10.彼、彼女の外見(仕草や癖を含め)で好き嫌いはありますか?
メイ「ないっていうか興味ない」
マサチカ「僕は…君の嫌いなとこ無いけど?」
メイ「気持ち悪るっ」
マサチカ「あのね、僕は君の旦那なんだよ?」
メイ「だから何よ」
11.お互いの理想には近いですか、遠いですか?
マサチカ「遠い…かな」
メイ「へぇ。理想ってどんなのよ?」
マサチカ「…えぇっと…それより、君は?」
メイ「答える必要があるとは思えない」
12.お付き合いはどのくらい続いていますか?
メイ「一年以上は経ってる」
マサチカ「僕等が結婚して一年くらいでしょ? 結婚前、付き合ってなかったの?」
メイ「…。…アンタは逆玉の輿狙いでしょ」
マサチカ「僕、そんな酷い人間?」
13.初デートはどこでしたか? どうでした?
マサチカ「どこで、どんなことした?」
メイ「…。あんたが思い出せば?」
マサチカ「やっぱり、結婚前にデートはしてるんだ」
メイ「チッ」
14.初キスはどこでですか? どうでした?
マサチカ「どこで、どう……メイ――顔、怖いよ」
メイ「私が答えるとでも!?」
マサチカ「…いや、確かに人に話すような話題じゃないよね」
15.ぶっちゃけどこまで行ってますか?
マサチカ「結婚してます」
16.一番心に残っているプレゼントは何ですか?
マサチカ「…メイ、何かあった?」
メイ「あー、まったく記憶に無いー」
マサチカ「何かあったんだね?」
メイ「この頃、物忘れ酷いのよねー」
17.恋愛と結婚は同じ線の上にありますか?
マサチカ「人それぞれだと思うけど?」
メイ「…そ、その通りよ」
マサチカ「…。もしかして僕達、恋愛結婚だった?」
メイ「黙れ」
18.お二人の結婚はいつ頃がベストだと思いますか?
マサチカ「結婚はすでにしてる」
19.子供は男女何人欲しいですか?
マサチカ「僕、子供好きなんだよ」
メイ「何人くらい子供いるの?」
マサチカ「一姫二太郎で…って、ちょっと待って。僕、まだ子供いないし」
メイ「何で?」
マサチカ「何でって…何でそんな不思議そうな顔するかなぁ。僕が結婚してるのは君だよ?」
メイ「でも女、いっぱいいるでしょ?」
マサチカ「だから、いないって」
メイ「最近はね」
マサチカ「そうそう、最近は――メイ、目が恐い」
20.お互いのプライベートは守られていますか?
マサチカ「むしろプライベートを知らない」
メイ「何か問題ある?」
マサチカ「仮にも夫婦なんだし、あんな大きな家もあるんだし、一緒に住もうよ」
メイ「無理よ。あんた、魔法がなくちゃ生きていけないでしょ」
21.どんな喧嘩をしますか? 喧嘩をしたらどうしますか?
マサチカ「ケンカ、したことある?」
メイ「するほど仲良くないでしょ?」
マサチカ「…」
メイ「…何よ」
22.彼、彼女はモテますか?
マサチカ「どうなの?」
メイ「マサチカは大モテよね」
マサチカ「君は?」
メイ「うるさい」
23.どこからが浮気だと思いますか?
マサチカ「そうだねぇ…難しい線引きだよね」
メイ「二人きりでの食事は仕事のうち、朝帰りも付き合いだから仕方ない」
マサチカ「ちょっと何言ってんだよ」
メイ「一週間くらい無断外泊な上、見たことも無い服を着て、彼女連れのアンタに街中でばったり出くわしたら、知人に会ったかのような軽い挨拶返された時は確実よね?」
マサチカ「……ごめん。本当にごめん……」
24.浮気をされたらどうしますか?
メイ「家出」
マサチカ「僕はそうだな……。あのさメイ、顔怖いよ」
メイ「私が浮気するとでも?」
マサチカ「ありえません。ありえませんよね、はい。……あれ? メイ、それって――すいません。睨まないでください」
25.別れを考えたことはありますか?
マサチカ「どう?」
メイ「何よ。アンタ、離婚して欲しかったの?」
マサチカ「いや、あの…有りがたいけど…」
メイ「…ほら、母さんの顔とか…色々あるでしょ」
マサチカ「…色々…」
メイ「色々よ。何か不満?」
26.死に別れてしまったらどうしますか?
マサチカ「とりあえず泣く。泣き暮らすと思う」
メイ「キモイ。人間、誰しも死ぬのよ。死なない人間なんていないんだから、どうもこうもないでしょ」
マサチカ「君は僕が死んだら泣いてくれる?」
メイ「近しい人が死んで泣かない人間はあまりいないと思うけど? ちょっと、アンタが近しい人間だなんて言ってないでしょ。何、にやけてんのよ」
27.生まれ変わっても一緒になりたいですか?
マサチカ&メイ「はい」「ヤダ」
マサチカ「…メイ、ヤダってことは無いだろ」
メイ「生まれ変わったら魔法使いじゃない人がいい」
28.何か一つ思い出を語ってください。
マサチカ「メイ、お願いします」
メイ「何も語ることなんて無い。しいて言えば、アンタの浮気に関して――」
マサチカ「ごめんなさい」
29.お互いに、愛をささやいてください。
マサチカ「…えぇっと、そうだな…。あの…メイ。目が恐いんだけど」
メイ「…」
マサチカ「怒ってる?」
メイ「アンタは公衆の面前で愛を囁くなんて、お手の物なんだろうけど、私はそういうの苦手なの。一言でも吐けば、あんたの記憶なくなるまで物理的に殴るから」
マサチカ「いや、あの…僕も慣れてないよ。だからメイ、手に持ってるもの、置いて。お願いだから、それ、シャレじゃ済まないから」
30.最後まで読んでくださった方にひとことどうぞ。
マサチカ「楽しんでいただけましたか?」
メイ「そもそも何で、私達がカップル向けの質問に答える必要があったわけ?」
マサチカ「カップルでしょ、僕等」
メイ「何をもって?」
マサチカ「何をもってって、僕達、結婚してるじゃないか」
メイ「偽装結婚、もしくは政略結婚じゃない」
マサチカ「あくまで僕が悪役なわけ?」
メイ「悪いのは家出した私の方ですよね〜」
マサチカ「ごめんなさい、僕です」
メイ「それよりこれ、楽しめる文章なの?」
マサチカ「人による、かもね」
2009/07/05記
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