十一.
絵里は部屋着に着変え、リビングルームのソファーに座り込む。キッチンからは気分を落ち着かせるハーブティーの良い香りが漂ってくる。
「大介君の事、どう思ってるの?」
カップにつぎわけながら、詩子は尋ねる。
「どうって……わからない」
「はい、熱いわよ」
カップに注いだハーブティーを渡す。冷ましながら、絵里は一口啜る。
「ただの友達?」
戸惑いながらも頷く。
「でも、告白されてわからなくなった?」
同じように頷く。
「年上女房も悪くないと思うけど?」
「でも、あの子若いのよ。ただの憧れかもしれないし、一時の気の迷いかもしれない」
「大介君の気持ちを否定するわけ?」
「そんなわけじゃ――」
「そうなるでしょ? 今の言葉だと」
答えようもなく、絵里はハーブティーを啜る。
「もっと簡単に考えてみたら?」
詩子はハーブティーを啜り、自分のいれたお茶に満足げな息をつく。
「でも――」
絵里は小さな声を上げる。
簡単に考えられないのは、絵里の優しさだろうか。それとも本人が気づいていない大介への想いがあるのだろうか?
「嫁に行く気だけじゃなく、恋愛する気もないの? 若い娘さん」
「もう若くなんてないわよ」
反論するところを見ると、気分は落ち着いてきたらしい。
詩子はくすりと笑う。
「母さんに比べれば十分若いでしょ」
「……ご馳走様」
答えは出ないまま、絵里は部屋へと帰る。
十二.
部屋へ入ってすぐ、パソコンを立ち上げる。いつもの習慣は変えられない。メールチェックをし、目的もないままネットニュースに目を通す。
しばらくしてdsがネットにつないだと表示される。一瞬戸惑いはしたものの、いつも通りメッセージを送信する。
マックス:こんばんわ
返事は返ってこない。接続を切られるだろうか?
ds:こんばんわ
マックス:今日はありがとう
ds:別に
マックス:助かった
ds:うん
マックス:いろいろ考えた
『何て言ったら良いのかわからない』
入力した文字を消去する。
これじゃ逃げてる。
私を好きだと言う大介の気持ち。一時的なものかもしれないし、ただの迷いかもしれない。でも、本物。私が逃げちゃダメだ。
でもどうして? 答えてあげなきゃ可愛そうだから?
違う。
気の毒だから?
でもない。
とにもかく、私の気持ちをはっきりさせよう。
大介の事、好き?
たぶん。どちらかと言うと好き。嫌いじゃない。
じゃあ、大介は私にとって何? ただの友達?
ちょっと違う。
親友?
近い……かも。
じゃあ、何?
……わからない。
大介の『好き』と私の『好き』とは全然違う。いつか、同じ『好き』って気持ちになるなんてこと、あるだろうか?
ds:答えは?
絵里はゆっくり入力する。
ここで逃げたとしたら、それは大介からじゃない。自分自身からだ。
マックス:好きだよ
ds:本当に?
マックス:大介の好きとは違うかもしれないけど
ds:あの、でも結婚はまだ
友達としての好きだと書き込んだほうが良かっただろうか。絵里は慌てて書き込む。
マックス:いや、全くそこまでは考えてないんだけど……
ds:え?
数秒の沈黙の後、大介は言葉を返す。
ds:とにかくめちゃくちゃ嬉しい。言葉にならないくらい
マックス:うん
ぽっと火が心の中に火が灯る。大介が喜んでいる、その事が嬉しい。
マックス:あ、借りた小説、ちょっと読んだ。面白かった
ds:だろ?
今まで通りの会話。それがたまらなく嬉しい。
十三.
それから数週間後。
「絵里ちゃん、若い男の子と付き合ってるんですって!」
玄関を開けるなり、久子は目の前にいた息子に怒鳴りつける。買い物帰りに聞いたばかりの採れたてピチピチな新鮮ニュース。話さずにはいられない。
次男の大介は恐る恐ると言った様子で尋ね返す。
「誰に聞いたの?」
相変わらずノリが良くない。そんなことで社会人としてやっていけるのだろうか。そう思いつつ、誰から聞いたか思い出そうと頭をひねる。
ショッピングセンターでいろんな人といろんな話しをしたのだ。誰と話した時にでた話題だったか。
「誰だったかしら――あぁ、絵里ちゃんの同僚の娘さんが、お隣の奥さんのパート先で一緒なのよ。そこで聞いたって言ってなかったかしら?」
明らかにホッと胸をなでおろす大介。
もしかして、絵里ちゃんに気がある?
ふいに頭に沸いた疑問を即座に否定する。それはありえない。相手は大介より六つ、いや七つも年上なのだ。
大介は妙なもので、数えで歳を言うからついつい間違えてしまう。
「そう言えば、あんた何してんの?」
掃除機を手にしているから掃除をしていたのだろうけれど、大介は自分から進んで掃除をするようなタイプじゃない。散らかしはしないが、大雑把にしか片付けしない。息子二人で打ち止めるんじゃなく、もう一人女の子を産んどけば良かったとつくづく思う。
それにしても掃除機をかけるとなると、どこかを壊した? 何かをひっくり返した? 二十歳も越えたのだし、家の中でくらい大人しく出来ないのだろうか。
憂鬱のため息をはく。
後できちんと掃除しとかないと後後えらい事になる。勝手に無駄な家事労働を増やさないで欲しい。
久子の心配をよそに、大介はあきらかに動揺した声で、
「ちょっと……友達、来るから……」
なんとも嘘臭い。友達が来るからなんて理由で今まで掃除した事はない。とすると始めて来る子。しかも、男じゃないと見た。
久子はにんまり笑う。
彼女だ。これは恋人に違いない。毎週末おしゃれして、いそいそと出かけていく様子から彼女が出来たのだろうとは思っていたが、彼女がうちにやってくるらしい。
「彼女?」
「……えぇっと……」
「もう、そう言うことはあらかじめ言いなさいよ。母さん綺麗な格好してないし、お菓子も用意してないじゃない」
「そんなこと別にしなくても――」
「で、どんな娘なの?」
追求しようとした久子だったが、遮るように玄関が開き、
「こんにちは、回覧版です」
先ほど話題に上っていた絵里が顔をのぞかせる。
「あら、ありがと」
回覧版を受け取るが、絵里は帰ろうとはしない。
「どうしたの?」
「あの、大介君に本棚見せてもらう約束してたんで……」
ついでに回覧版を持ってきた、と絵里は心の中で付け足す。肝っ玉母さんのイメージが強い久子のことが苦手なのだ。
「あ、そう?」
大介の彼女が来ると思ったのに、相手は絵里ちゃんだったのか。張り切って掃除なんかしているから勘違いしてしまった。まったく。
「それより、絵里ちゃん。彼氏ってどんな人なの?」
「え?」
目を白黒させながら絵里は大介を見やる。
「同僚の人が見たって」
大介が言葉を補う。
「あぁ、そういうこと……」
「そう言うことじゃなくて、彼氏は?」
「えぇっと……」
アイコンタクトをとるかのように、二人は見つめ合う。妙な沈黙。その雰囲気に久子は首をかしげる。
「あの、」
言葉を発したのは大介だった。
「付き合ってるんだ」
「誰と?」
指差す先には絵里。
たっぷり三十秒ほど二人の顔を見比べた久子は素っ頓狂な声を上げた。
「嘘ぉ!?」
「いや、本当」
「ごめんなさい、おばさん」
大介が罰の悪そうな顔をし、絵里が申し訳なさそうに謝る。
「いや、だって――」
反論しかけた久子だったが、次々と記憶の奥底から浮上してくる大介の妙な言動。絵里が好きなのだとすれば納得できるものがいくつもあり、やがて混乱は自己完結する。
「で、結婚はいつ?」
納得すれば次の一手は素早い。
「まだそこまでは……」
大介と絵里は顔を見合わせる。
「だって、絵里ちゃん二九歳よ? 責任取らなきゃだめよ」
「あの、おばさん」
絵里が慌てる。
「あの、大介君まだ若いですし」
「絵里ちゃんは若くないでしょ」
「でも、他にいい人が現れるかも知れないし――」
「絵里、何言い出すんだよ」
大介が激昂する。
おぉ、久々にみる。
久子は内心ほくそえむ。妙に大人ぶって感情を表に出さない子だが、もともと小さい頃は泣き喚くのが趣味みたいな手の掛かる子だったのだ。
「ごめん、大介。でもね、大介若いんだし――」
大介の気持ちを一時のものだと考えているのならば完全なる間違い。いつから絵里に惚れていたのか本人もわかってないだろうが、とにかく大介の人生の半分くらいは、ゆうに絵里を想い続けてきてるはず。
「いい加減にしろよ。俺は半端な気持ちで付き合ってるんじゃない」
「でもね、」
絵里の態度は煮え切らない。息子の何が不満だというのだろう。親の贔屓目じゃないが、悪い物件じゃないはずだ。
久子を完全に無視し、二人だけの世界で投げつけるような会話のキャッチボールが続く。
「あ、そっか」
久子はニヤリと笑う。不機嫌な顔の大介と、不安そうな顔の絵里が久子を見る。
「三十歳を目の前にして絵里ちゃん不安なのよ。大介がいつ若くて綺麗な子に目がいっちゃって、自分が捨てられるかって」
「いや、その……」
ギョッとした所を見るとどうやら核心をついたらしい。周りから見れば本当に些細な事だけれど、年下の彼氏に不安になるのはわかる。
「わかった。じゃあ結婚しよう、絵里」
「ちょっと大介」
絵里が慌てる。『じゃあ』って何? 顔に書かれた憤りの文句は大介には見えないらしい。
大介、完全なアホだ。どこの世界にこんな雰囲気のへったくれもない玄関先で『じゃあ結婚しよう』なんて言う馬鹿がいるんだ。って目の前にいたよ。しかも私が生んで育ててるし。
「母さんに言われたからじゃないからな」
ただの言い訳にしか聞こえない。みっともない。
「あのね、大介。私の話聞いて?」
絵里のこめかみが引きつる。
「何?」
不機嫌の骨頂って顔をした大介。両腕を組み、絵里を睨み付けている。プロポーズした男の様子じゃない。
「私ね、結婚しない」
「は?」
「ゆっくり付き合おう?」
絵里ちゃん、ここまできて優等生のお姉ちゃんをやる必要性はないんだけれど。
久子は考え込む。
絵里は三十路前。結婚を焦っているはずなのに、結婚を渋るとはどんな理由があるというのだ?
「――もしかして、料理下手なの?」
「絵里の料理は上手いよ」
大介が自慢げに言う。惚気ですか、ご馳走様。
「レパートリー少ないとか」
「品数は母さんより圧倒的に多い」
「そうなの? って何であんた知ってんの?」
ギクリと大介は絵里を見やる。
毎週末にデートしてるとはいえ、絵里ちゃんの手料理を食べている回数がそんなに多くあるとは思えない。
いや、前前から疑問に思っていたことがある。
「大介、あんた朝食と昼食いつもどうしてるの? 駅前のファーストフードで食べてるってわりに、お金使ってる様子ないけれど?」
大介は助けを求めるように絵里を見つめ、居たたまれなくなった絵里は白状する。
「あの、うちで――」
以前よりも早起きするようになったと思えば、草上さんちで朝食を食べ、昼食の弁当を作ってもらっていたとは――完全に養ってもらってる状態。結婚していない方が不自然だ。
「絵里ちゃん、熨斗つけて婿にあげるから、どうかもらってやって」
「は、はい」
久子の迫力に押されるように、絵里は頷いた。
エピローグ
数ヵ月後。
誰かの予想通り、結婚はとんとん拍子に決まり、大介は草上家に婿入りした。
「これ何?」
厳重な梱包で送られてきたダンボール箱を運びながら、大介は新妻にたずねた。
「いいものよ」
絵里はにこりと笑い、鼻歌交じりに梱包を解いてゆく。
中から現れたのは年季の入った振り子時計。しかもゼンマイ式らしい。
「なんでこんなものを?」
「ネットで見つけたの」
「ふーん」
絵里は変わったところがある。前前から思っていたことだったが、付き合い始め、結婚してからも大介が性格を掴みきれない所がある。
「そういえば、大介も昔、私に時計くれたよね」
「そうだっけ?」
「そうよ、目覚まし時計もらったのよ」
「そうだったかな……」
大介は頭をひねる。記憶にない。というか、何故目覚し時計なんだ?
「次の日、朝起きれなかったって怒ってたから、すぐに返したけど」
「そんなことあったっけ?」
「あったわよ――」
幼馴染の上、年上。大介の記憶にない事でも絵里は覚えている。
「あそこにどう?」
リビングに掛けられたカラクリ時計を指差す。定時になると、オルゴールが鳴り、人形達が踊りだす。絵里の同僚達が結婚祝にとくれたものだ。
「いいけど……あれはどうする?」
「玄関に飾るの」
「わかった」
踏み台を取り出し、カラクリ時計のかわりに振り子時計を掛ける。
ネジを回し、時刻を合わせようと針を回すと、途端鳴り響く鐘の音。重い音でもなく、可愛らしいものでもない。年月を感じさせる、古い、懐かしい響き。
「懐かしい」
絵里がうっとりと呟く。
始めてその音色を聞く大介だったが、確かに絵里いう『懐かしい』がピッタリ来るような、田舎を感じさせる音だ。
「時計の音を聞くと、あの日の河原を思い出すのよ」
「あの日?」
「夕日が綺麗だったあの日――」
そう言われればそんなことが合ったかもしれない。大介は絵里を抱きしめる。何故だか急に不安になって。
あの日のことを今でも絵里はありありと思い出せる。
本当に夕日が綺麗だった。
名残を惜しむように投げかけられた光が美しくて、絵里は夕日と共に世界から消えてしまおうかと思っていた。
そんな幻想を抱くくらい、あの頃の絵里は疲れていた。いろんな事に疲れきっていた。他人にとっては取るに足りない些細な事だったのかもしれない。けれど、あの時、あの瞬間の絵里にとって、頭にあった問題はとても重要で重大なものだった。
時は移ろいゆくものだけれど、あの頃の絵里には永遠に続く不変のものとしか感じられなかった。だから、余計疲れていたのかもしれない。
部屋に響く時を刻む音。絵里は大介の顔を見やる。
「ちょっと煩い?」
「そうでもない」
優しい微笑み。だから絵里も同じ笑みを返す。
大介が目覚し時計くれたとき、絵里は日が沈みきってしまうまで針の音を聞いていた。
ゆっくりと、でも確実に進んでゆく小さな針。
そのときやっと、時は過ぎさってしまうものなんだってことに絵里は気づいたのだ。当たり前の事だけれど、当時の絵里にはとても衝撃的なことだった。
抱きしめる大介の腕を解き、ソファーに座り込む。大介も絵里の隣に腰を下ろす。
あの頃の絵里には前に進む勇気がなかった。でも、望む望まないにかかわらず、時は過ぎてしまう。だから――頑張って前に進んで、進んで――。
絵里は自嘲気味に笑う。
でも、頑張りすぎたのだろう。いつしか自分以外が、周囲が見なくなっていた。前に進んではいるけれど、決して立ち上がって進んでいたわけじゃないことに気づかせてくれたのはds――大介だった。
「私はダメな人間だわ」
「そんなことないよ」
「いいえ」
絵里は文字版を見つめる。大介の視線が、自分に注いでいることを感じつつ、振り向かない。
仕事だけが生きがいだったのに、いつしか大介の存在が絵里の中で大きなものになっていった。大介と付き合い初め、絵里自身、気付いていなかった気持ちを眼前に突きつけられた。
私は大介に依存している。
私は大介がいないと生きていけないのではないか?
もし、大介がいなくなった時、もし、大介が他に好きな人が出来たとき、もし、大介に捨てられたら私はどうなる?
ただの杞憂と人は笑うかもしれない。けれど、絵里にはとても怖いことだった。大介と一緒になれたら――そう思う反面、そうなれなかった時の事が余りにも恐ろしかった。
「私はちっぽけな存在なのよ」
「そんなことないよ」
「いいえ、実際の私はそうなのよ」
大介がいないと、不安で仕方ない。
なんて不安定な心理状態だろう。昔の私はこんな人間だっただろうか。
「大介は、私と結婚して幸せ?」
何度繰り返した質問だろう。大介の答えは決まってる。
「幸せだよ。絵里は?」
「……いじわる」
のぞき込んでくる大介の視線から逃れようと顔を背け、絵里は戸口にたたずむ母の姿を認めた。
「お邪魔だったわね」
詩子がにやりと笑う。
いつからそこにいたのだろう。二人は茹蛸のように顔を赤くし、絵里は慌てて声をかける。
「な、何、どうしたの?」
「角のお店でラズベリータルト買って来たんだけど、お茶にしない?」
「ああ、そうね。いいわね」
顔を手で仰ぎながら、そそくさと台所へ逃げ込む。
「ごめんね、大介君」
むくれた顔をわずかに見せた大介に、小さな声で詩子は謝る。
「……いえ」
「まさか昼真っからいちゃついてるとは思わなくって。あの子の性格的にも」
「……」
そうでしょうね。
大介は胸の奥で呟く。
絵里は誰にでも優しい。けれど、自分には厳しい。自分を決して甘やかさない。妥協しない。でも、大介といるときは片意地を張らない。それに気付いているのかいないのか、大介と二人でいるときの絵里はリラックスした表情で、結構天然。
そこもまた可愛いんだけど。
「楽しそうね?」
詩子の声に大介は我に返る。
恥ずかしい所ばかり詩子に目撃されていると思うのはこちらの思い過ごしだろうか。
「絵里、手伝うよ」
詩子の視線から逃げ出すように大介も腰を上げた。
終
『あなたの好きな人。』をご覧いただきありがとうございました。〔05/06/23〕
05/06/23 某企画に参加しようと目論むも全然思うような話にならず、放り投げようかと思っていたけれど、大介&絵里のキャラが良かったらしくなんとか形にだけなりました。もっと機械、機械した物を全面的に押し出したものを書きたかったのに…。
現代を舞台にした女性が年上の恋愛物って、最近ハマってたドラマ『anego』の影響だろうなぁと思いつつ。私が書いた作品のなかで女性が年上の恋愛物って(たぶん)なかったので、これはこれで面白いかも知れません。ちなみに自分が書いた作品の内容は忘れ去る性質です。
静香さんにはもっとしゃべってもらいたかったのだけれど、書いてるうちにどこの方言を使っているのかわからなくなり、断念。最初は語尾が「ちゃ」だったんだけれど、いまいち台詞まわしが変なので変更しました。
私の小説には男の人があまり出てこないわけですが(自覚有り)、それにしても一人娘が結婚するってのに、絵里の親父さん、そして大介の親父さんがまるで出てこないのには私も吃驚。
2006/06/13 改稿
2012/01/19 訂正