あとがき
ネジ子さんのテンプレを使用しています。
作品の番号&アドレス
H-11 http://fukumennkikaku.web.fc2.com/h011.htm
作品タイトル
あの星が流れたら
ジャンル
現代ファンタジー?
作者
青野優子 ※旧ペンネーム
サイトタイトル&アドレス
アオノワクセイ http://members.at.infoseek.co.jp/utyuuiro5565/※移転前&旧サイト名
ソライロワクセイ http://sorairowakusei.yu-nagi.com/
あらすじ
何もかも無くした男が訪れた夜の海。そこに広がる満天の星。男はそこで不思議な娘と出会う。
作品の発想、思いついたきっかけなど
「星空」を見たときの、溢れだすような喜び、感動、同時に沸きあがる寂しさや孤独感を書こう…ということで、ストーリーは適当。壮太が最初に見てた、あの満点の星空を描きたかっただけの話。実話というか実体験を書いてるのです。
昔ある時ふと思い立って、星を見に日本海岸へ行ったことがあるのです。晩秋の深夜に。めっちゃ寒かったけど、星は驚くほど綺麗でした。周囲に人家もなく、通る車もなく…ただ、砂浜には街灯あって結構明るかったし、私には連れがいたけれど。後々思うと、拉致とか不審船とかあったから、あんな辺鄙な砂浜にでも街灯あったのかもしれないわね〜 怖いわね〜
でも、それだけじゃ小説としてイマイチなので(第一、話が短すぎるし)、どうしようかと悩んでいたら、どこからともなくと源氏物語「明石の姫君」が頭に浮かんできて離れなくて……色々ごめんなさい。
源氏物語、実際のところ私はよく知りません。古典苦手。寂聴さん訳のものや漫画や映画やドラマ、アニメも見たけど、鳥頭の私には人間関係掴めないのです。似た名前が多いし…関係複雑なので。源氏役の天海さんと明石の姫役の細川ふみえさんが海の中でいちゃついてるとこだけは「なんだろう、この演出は?」ということで深く印象に残ってますが。
ストーリーの構築において特に気を使った点などを教えて下さい。
書きながら、壮太の流されっぷり、凛の態度に「おーい」と何度声を上げたことかっ!
どなたかの感想にあったように、最初は凛さん、壮太を連れて行こうとしてたんだけれど…なぜだか不意に綾さんが出てきたのです。嫁と息子が家を出てったって最初に書いてたからこそ、私自身ビックリ。奥さんの愛は強いのかしら? 何で凛は壮太がそんなにいいのかしら? 凛はいつまで待ち続けるのかしら?
ストーリーらしきストーリーもなく、書き始めた物語だったのでどう終わりをつけるか、終わらせ方が四苦八苦しました。
削ったエピソードなどありましたらどうぞ。裏話歓迎です。
なし。話を何とか引き伸ばそうとの苦労ばかり。最初は壮太が星を見るだけの話だったのですから。
その作品の続編または長編化のご予定は?
NO
その作品で気に入っている箇所はどこですか?
星空が綺麗なところ。
推理期間中。褒められた点は?
何処からが現実で、何処からが幻で、どこからが夢なのか、という境界線の曖昧さ…だったかしらん? 狙った演出ではなく、ストーリーが存在していなかったためです。感想かかれてた方、本気でありがとう。めっちゃ感想書きにくい話でしたよね。
推理されてみて、どうでしたか?
私の書く小説は偏っている、と自分では思い込んでましたが、ジャンル広いと思われていたことが判明。目から鱗でした。同じ展開、似たキャラクターにマンネリだなぁと思い、何とか目線を変えようと試行錯誤してましたので。
推理してみて、どうでしたか?
−
推理をかわすための策は用意しましたか?
ふふふふふふっ♪ そのために「トリックスター」を書いていたのですよ!
と、言い張りつつ、私がその有効性に気づいたのはずいぶん後。「トリックスター」、これ以上ないくらいのトラップになってくれました。
も一つ言うと、「トリックスター」より後に書いた作品があったのですが、そっちは更新履歴に載せもせず(卑怯千万)、口にチャックするためもあり、ブログも更新しない、と。ブログを更新しないただの言い訳。本当はネタがないから更新してなかっただけです。
うっかりこちらの記事に反応してブログ記事に「私、何書いたか忘れてました。壮太と綾の話なのは覚えてたんだけれど…」と書きかけました。自分で書いておきながら、自分で書いた小説の内容、キャラクター名など、よく忘れてます。夫婦の話って共通点から、勝手に「壮太と綾の話」と思ってました。「夫婦」のキャラクターたちには名前、なかったんだけれど。
この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
お題の受け取り方と、その表現の仕方。そして、誰が書いたものであるかわからないからこそ、率直な感想を聞くことができるところでしょうか。書いた人物(年齢とか性別とか)推測されるのも面白かったです。
たくさん作品を短時間に読んでみると、それぞれの作品の持つ味や特徴がなんとなく、区別だけできるようになりますね。この作品は何処が良いのか、何処がダメなのか。どうして良いと思ったのか、どうしてダメだと思うのか…。これ、わかりやすく箇条書きされた物を読んでも、たぶん、私は理解や納得できないだろうなと思いつつ…。
参加作品の中で印象深い作品をあげてください。
あらかじめ言っておくと、私、漢字の多い文章(和風時代もの、中華風)と、自殺・いじめものが苦手です。
印象深い作品は数あれど、1ブロックから3作品だけ…。
A-01 星降る夜に
一番最初に読んだことと、猫と雪と少女という組み合わせ。前半部〜中盤にかけての展開。
A-05 SPEED STAR
他に誰も書かれていないジャンルなので。
A-10 三つ星
雲間から晴れて、見上げた先に見えた星。溜めて、引きつけて〜って感じの星の見せ方。
B-04 最後のブルース
明生さんの生き様のすさまじさ。闇の中に燦然と輝くスターの姿はイメージ的に圧倒されました。
B-07 Xing(シン)
「星」と「幸」の中国語に注目されたとこ。他に類似のない「星」のお題の使用の仕方。
B-09 指先に星
彼女のドキドキが伝わってきそうな、感情表現。
C-02 流れ星との待ち合わせ
ラストは予想できなかったですし、メルヘン的なのに実に現実的な人々が面白いなぁと。
C-05 かくして塔は放棄される
「バベル」を連想するタイトルが気になった。しかも、漱石風な物語だし…そのギャップは印象に残る。
C-07 カンブリアより愛を込めて
「カンブリア」や、「アノマロカリス」なんて単語、小説じゃあまり目にしないので。
D-02 兄嫁
兄嫁のような女性、私には書けないので。
D-06 なつやすみ
ド田舎、少女漫画家、コギャル…と、これらを組み合わせたのがすごいと思う。
D-09 夜に一月蝿がやってきて
読ませるパワーと、そのオチ。
E-05 いとしのメリラ
それぞれのキャラクターがとても生き生きとしているところ。
E-06 レディ・ホログラムの歌声は
ホログラムの、声(音)のない歌姫の物語なんて映像的に素敵だなぁと。
E-09 星の音見つけて
音楽の見せ方、描き方が良い雰囲気なので。
F-02 星の数ほど
ややこしいのか、ややこしくないのか。単純なのか複雑なのか。その差の見せ方が好き。
F-03 モトラタトラット (ハナモゲトラッタッタ語で「目が覚めたなら」という意味)
このタイトルで印象薄い、なんて評価できません。内容もタイトルにまったく負けてなかったし。
F-05 夢売りの話
宇宙の星=金平糖とストレートに使ってたところ。
G-03 クリスマス・オーナメントと子供と私
皮肉最高。こんな皮肉を書けるようになりたいものです。
G-06 花に星
和風な気配漂うファンタジーな世界観が印象的。
G-09 金曜日の屋上
灰色のコンクリート、タバコの火のオレンジがポツリ。その明暗、彩り。
H-03 黒衣の天使と夜の闇
暗い夜の物語なのに、彼の存在からか、闇を感じないところ。
H-04 インプリンティング
こういう感情のやり取り(しないところ)が、好きなんです。
H-05 吸血鬼、1280円。
吸血鬼ネタ好きなので。トマトジュースに農家に執事というその組み合わせ。
読み手さんに一言。
お読みいただきありがとうございました。
そして、推理・感想を書いてただいた方々、ありがとうございました。
他の参加者さんに一言。
覆面作家さま、探偵さま、読者さま、ROMされてた方々、みなさま、本当にお疲れ様でした。
楽しかったですか? 私も存分に楽しませていただきましたーっ!
企画者さんに一言。
私、ご苦労様ww
2011/10/14訂正
©2001-2014空色惑星